最強の燗酒師!「Gats Lab」水原将と対峙する鮨かの女将‼︎

最強の燗酒師と向き合う3時間‼︎V.S水原将!鮨かの女将は自分流の燗酒をどう提供するのか!

 

令和4年11月、燗酒が益々美味しくなるこの時期。

私が個人的に超緊張する方からご予約をいただきました。

その名は水原 将。

通称〝マサ〟さん。

現在、池尻大橋の会員制の燗酒屋

【gat’s lab ガッツラボ】にて

〝お燗番〟として活躍中。

燗酒界では必ず名前の挙がる有名人です。

そんなマサさんが鮨かのに来る。

私、女将はドキドキしながらその日を迎えたのです。

 

もくじ

 

 

惜しまれつつ閉店したGatsとは

 

 

私がマサさんのお店にお邪魔したのは

コロナ前の2019年

当時の私は、燗酒の素晴らしい魅力を感じ始めたばかり。

お燗好きなお客様にお誘い頂き、連れて行ってもらったのです。

その時の店名は〝燗酒 BAR Gats ガッツ〟

渋谷のホテル街、丸山町の混み入った場所にあるお店でした。

おおー凄い場所にある。

 

 

中に入ると狭い店内にカウンターのみ。

ハスキーボイスの威勢の良い勢いマサさんと

お料理担当の男の子。

出てくるお料理はだし巻き卵や煮物や揚げ物といった家庭的なお料理。

そこにバチっと当ててくるマサさんのインパクトある熱燗。

目くるめくマサさんワールドに直ぐに引き込まれていきました。

 

 

私は生酒燗(火入れをしていない生酒の燗)も好んでしますが、マサさんの燗は火入れの熟成酒メイン。

ご自分で熟成やブレンドまでされています。

それを適切な温度まで上げたり、時には下げたり(燗冷まし)しながら出して下さいます。

私はそのお酒にもマサさんのトークや人柄にも圧倒されました。

凄い人だな。

 

更に進化を果たした水原氏との再会!

 

 

その日はたっぷり〝マサワールド〟を堪能して帰宅しました。

 

そしてコロナ禍。

確かコロナが流行り出した2020年の3月頃、

従業員の為もあり、いち早く丸山町のお店を閉めたマサさん。

 

時が経って2022年。

鮨かのが親しくさせて頂いている、虎ノ門の焼き鳥屋【國よし】の堀夫妻の口からマサさんのお名前が。

お話を聞くと、マサさんは池尻大橋で会員制の〝ガッツラボ〟という店名で店を再開されてるとの事。

國よしの大将は、マサさんと意気投合して焼き鳥と燗酒のコラボをやるとか(お客さんとして参加したい!)

そんな事があって、その後にマサさんと堀夫妻からご来店のご予約を頂きました。

 

頂いてから当日まで1ヵ月近くありました。

ちょうど私は、その直前に兵庫まで燗酒特訓に行っていた所。

タイミング的には良かったのですが、何しろパワーのあるマサさん。

飲み込まれない様に自分流の燗を出さなくては!

とドキドキしながらコソ練して当日を迎えました。

 

結果を先に申しますと、

「全部美味しかった‼︎ 女将の燗になっている」と大変喜んで頂けました。

私がマサさんに出したかった

【私の燗酒】が出せて、結果的にご満足に繋がったのかなと思います。

正に

「燗は付ける人で味わいが変わる」です。

鮨かのでしか味えない燗酒なのです。

 

当日お出しした燗はこちら!

 

 

①北安大国(長野)生原酒・地酒屋こだま別誂・3年熟成

これは大塚にある〝地酒屋こだま〟さんオリジナルですが、マサさんも仕入れ先が一緒だった為、ご存じ。

ホッとする味わいがお気に入りの1本です。

 

 

②滋賀県の近江藤兵衛 生原酒

 

 

ここでマサさんから、

「女将、次からは火入れの酒で頼むわ」と言われる笑。

 

③京の春(京都)4年熟成

 

 

マサさんは同じ蔵の〝伊根満開〟の超熟成の熱燗をご愛用。

「京の春、変わった方使ってるなぁ」と言われる笑。

 

④十旭日(島根)山田錦15BY(平成15年醸造の熟成酒)

 

 

こちらは美味しいんだけど、ちょい取り扱いに苦労してた為、マサさんに相談しながらの提供。

「ちょうど昨日十旭日の15BY付けてたわぁ」との事でマサさんのアドバイス通り

78度までガツっと上げてから、酒を足して73度まで下げて提供。

これが実に良い。流石!オフ・フレーバー対策の極意を伝授してもらいました。

 

④大正の鶴(岡山)2017BY

 

 

最近私のお気に入りの1つ。

熟成香控えめで飲み易く旨い!

 

⑤十ロ万(福島)2021のひやおろし

 

 

こちらも私のお気に入り。マグロの脂と良く合います。

ここまできた所で、

國よし女将ちゃんが、

「私、いつも女将さんが出してくれるアレが飲みたいなぁ」。とリクエスト。

その酒はマサさんがNOといった生原酒^^;

しかも渡舟という酒米。

この酒米の燗はマサさん的にとってもNOらしく、

「大丈夫〜?」と訝しげ笑。

因みにこのお酒のぬる燗も私のお気に入り。

 

⑥浅芽生アサジヲ 滋賀県 滋賀渡舟6号生原酒

 

 

この酒は熱く出してはいけない。

と言うのは感覚的に分かっていました。

マサさんによると渡舟の燗は難しく、温度が低くないとダメな酒米。

意見が一致ホッ。ぬる燗で出します。

お褒めの言葉を頂きました。わーい^ ^

 

水原将との対峙を終えて

 

そんなこんなでコース終了でございます。

國よしの堀夫妻は、いつも私の燗を温かく見守ってくれています。マサさんにもそれを切々と伝えて下さっていて、そのお陰もあって自分の燗を出せたのかなと思います。

「全部美味しかった‼︎」と言って頂けてとても嬉しかったのですが、

もしかすると口に合わなかった物もあったかもしれません。でも私流を感じ取って頂けてのそのお言葉なのかなと、ありがたく受け取りました。

 

そしてその大前提には、美味しいお酒を醸造して下さっている蔵の方がいます。

そして、美味しく楽しもうとする飲み手(お客様)。

それに応え、美味しく提供しようと努力する私達、飲食店。

これが揃った時こそ、Win -Winの関係になり、皆んなが幸せになるのだと思います。

マサさん、堀夫妻、ありがとうございました!ご縁に燗謝‼︎←マサ言葉笑