ぶらりカノさんぽ 今回は小肌の名産地として知られる有明湾を抱く熊本県天草市を訪れました!
海の幸が驚くほど豊富な九州有明湾。そこは自然豊かな山々に囲まれていた!
鮨職人の目線から見る!現在の海の様子!
「とってもシンプルな日本地図を描くとした時、あなたは九州をどんな形で描きますか?」
同じ質問でも、住んでいる土地によって答えが全く違いました。
東京に住む私は、九州をスマホみたいな長方形かな。と。熊本在住の人は、漢字の〝久〟みたいな形かなぁ。と答えてくれました。
住んでいる場所が違うので、イメージが違うのは当然としても、こんなに違うんです。
では、実際の九州の形を見てみましょう。

長方形ではなく、とっても複雑な地形ですね。
地元の人が例えに出してくれた漢字〝久〟を地図に当てはめてみます。
〝久〟の下のほうが鹿児島エリア。〝久〟の上が今回の旅先、有明湾のある長崎 佐賀 熊本エリアになりますね。
地図で見てみると、その有明湾の大きさがよく分かります。
鮨かのチームは今回、鮨ネタの水揚げ地として普段からお世話になっている有明湾が一体どんな所なのか。
それを直接知る為に、ぶらりとさんぽしてきました!
ぶらりカノさんぽ 天草を巡る!
有明湾の玄関口 天草市はこんなトコロ!

旅の目的地として選んだのは、有明湾の玄関口とも言える天草地方。
ここは熊本県の中心部から車で約2時間の距離にある、大小120位の島々からなる諸島です。
雲仙天草国立公園にも指定されています。
世界文化遺産に登録されている〝崎津集落〟があるのもこのエリア。
たくさんのイルカがエサになる小魚を求めて、泳いで来るとても自然豊かな所です。
豊洲市場で流通している有明湾の魚たち。

潮の満ち引きの差が日本一大きいと言われる有明湾。
そして多くの河川から注がれるミネラルたっぷりな水を含む有明湾は、とにかく魚の種類が豊富。
豊洲市場では、この海域で水揚げされた小肌を始め、蝦蛄、甘鯛、ウナギ、イカ、カニ、カキ、ウニ、アサリ、シジミなどなど。などなど。
とにかく沢山の魚貝類が高値で取り引きされています。
車海老や海苔の養殖も盛んに行われている活気ある所です。
鮨かので使用している海苔も、この海域で育てらたものです。

有明湾を直接目で見て思った事。

この日は天草市の突端近くにある通詞島という所まで車でおさんぽしました。
平日にもかかわらず、多くの人が観光に訪れる風光明媚な所でした。
いくつもの橋を渡り、帰路につく車内からの夕陽はとても綺麗で、色々な事を考える良い時間となりました。
この地で水揚げされた魚たちは、どういう道を通り、どの様に東京の豊洲市場に運ばれるのか。
それは鮨職人として、大切な確認作業です。
この先、鮨かので扱われる有明湾で水揚げされた小肌を初めとする鮨ネタには、この体験を元とした心を込めた仕込みが施されます。
鮨職人として貴重な体験となりました!

