【鮨かの酒蔵訪問記】佐賀県唐津市。万齢を醸す小松酒造を訪れる!

造り手の想いに触れる酒蔵訪問記録 Part7。

イタリア人と共にゆく!万齢を醸す小松酒造はこんな蔵!

今回は、佐賀県唐津市相知町に蔵を構える小松酒造を訪れてきました。

蔵内を案内してくれたのは、蔵元兼杜氏である小松大祐さん。

小松酒造には、海外での販路開拓も視野に入っており、以前、小松大祐さんはイタリア マルケ州を視察訪問された時があります。

その時に、鮨かのの弟子に当たるロリスとフランチェスカが運営する本格鮨店〝塩omakase〟で鮨と日本酒のペアリング会の開催を経て親しくなった経緯があります。

 

日本に行く時には、是非ともダイスケの蔵に行きたい。というロリスたちの要望に応え、今回の蔵元訪問が実現したのです。

 

11月下旬。イタリア人総勢12人による日本旅行が実現。小松大祐さんも予定を合わせてくれ、蔵元訪問の機会を得る事が出来ました。

イタリア人にとって、日本酒蔵を直接自分の目で見れるとても貴重なチャンス!

短い時間の中にギュッと詰まった小松酒造訪問記。スタートです!

 

イタリア人と共にゆく。小松酒造はこんなトコ!

 

 

 

小松酒造のある唐津市相知町はこんなトコロ!

 

 

唐津中心部から南方向に車で約30分。小松酒造は田園風景が広がる相知町にあります。

創業は江戸時代末期。現在の蔵元兼杜氏の小松大祐さんは7代目。とても長い歴史を持つ蔵です。

周辺には、室町時代から続くと言われる〝蕨田の棚田〟や観光名所である〝見返りの滝〟。

モクズガニやウナギが生息する川が流れる自然豊かな豊かな場所。

冬は北からの季節風が吹いて冷え、夏は暑い。

寒暖差が大きく、四季がハッキリとしたエリアです。

 

 

日本酒造りが間近に迫った蔵内では、道具の清掃が念入りに行われていました。

蔵内は神聖さとも似た、静けさと冷気に包まれています。

軽い緊張感を持ちながら各所を見学しました。

 

小松酒造 蔵内はこんなかんじ!

 

 

専門的な蔵内の様子を英語に翻訳するのはとても難しい事だと思います。

翻訳機を使いこなし、道具について説明するダイスケの言葉に皆が耳を傾けます。

 

 

小松酒造は、一時日本酒造りを休止していた期間があります。その為か、古き良き道具が今も現役で使われていました。

木製の甑(米を蒸す為の道具)や濾し機に、時を感じます。

 

 

これは〝櫂(かい)ですね。醪(もろみ)を混ぜる為の道具です。

 

 

塩omakaseの常連ジョバンニさんも、興味深く槽と呼ばれる木製の絞り器具を見学していました。

イタリア人の目に映る日本酒蔵は未知なるもので、とても神秘的だった事と思います。

 

 

ひと通り蔵内を見学した後は、試飲会へと移行。万齢各種、みりん、リキュールなど小松酒造の商品を色々テイスティングさせて頂きました。

普段はトボけてばかりのロリスさんですが、実は唎酒師の資格を持つ本格派。

この時ばかりはイヤホン型翻訳機を巧みに使い、ダイスケの言葉を真剣に聞いておりました。

 

 

イタリアでは火入れをしていない、〝生酒〟を飲む機会はとても少ないと思います。

帰り際、皆が万齢生酒バージョンを購入し、ご満悦な御一行。

ジョバンニさんは一升瓶を抱えて喜んでおりました!

 

 

玄関前で記念撮影!小松酒造の皆さま!お世話になりました!

とても貴重な体験をさせて頂きました!

 

小松酒造 蔵見学を終えて。

 

 

蔵見学を終えて、滞在先の博多に戻り打ち上げスタート!

今日の出来事を振り返りながら、万齢をそれぞれの想いと一緒に楽しみました。

 

イタリア アスコリピチェノの鮨店で、イタリア人が万齢を飲んでいる姿を想い浮かべると、なんだか愉快に思います。

美味しいものは世界共通でした!