未体験の味わい!半熟イクラの季節がやって来ました!
秋の鮨を代表する一貫!今年もイクラの季節が始まりました!
宝石の様な鮮やかな赤色を持つイクラは、見た目にも華やかでシャリとの相性も抜群!年間を通して大人気な握り鮨のひとつです。
鮨かのが仕込むイクラの特徴は、半熟卵と同じ様に、少しの火入れにより白濁している点です。
その火入れにより、まるでバターの様なコクと旨味を持つイクラに仕上がるのです。
今から年末頃まで楽しめる〝半熟イクラ〟
コチラでは、その味わいの魅力について大公開させて頂きます!
もくじ
豊洲市場でのイクラのようす
豊洲市場では現在、北海道羅臼産のイクラが出回っております。
飛行機で丁寧に空輸されるイクラは、1キロあたり14000円という値が付く高級品。
豊洲市場でも丁寧に扱われております。
イクラの産地としては、北海道羅臼から始まり、根室を経て青森、岩手へと南下。
例年8月中頃から出始め、年末頃まで続きます。
鮨かの流半熟イクラの仕込みかた
ここからは〝半熟イクラ〟の仕込みについて公開させて頂きます。
まずはイクラのバラしから。
粒をバラしイクラにする作業は、水に漬ける事なく、そのままの状態でほぐしていきます。
水に漬けると旨味が逃げてしまう。という考えからです。
出始め頃のイクラの粒は弱く、強くほぐそうとすると潰れてしまいます。
が、シーズンに入ったイクラは案外強く、パラパラとほぐす事が出来ます。
次に殺菌と掃除を兼ねたイクラの火入れです。
粒の小さいイクラは、とてもデリケート。
沸騰したお湯にイクラを投入した直後に火を止める〝鍋どめ〟という手法で火入れをします。
火入れ時間は粒の大きさから判断しますが、30秒から1分。
これだけの火入れだけで、イクラの旨味を最大限に引き出す事が出来るのです。
お湯から引き上げた後は、余計な熱が入らない様、ウチワを使い素早くあら熱を取ります。
熱が入り過ぎると粒が硬くなるので、見極めが大事。これは経験です。
その後、醤油、みりん、日本酒で整えた漬け汁で味つけをします。
この下味付けも1~2分という短時間。それだけイクラの旨味が強いのです。
漬け汁から引き上げた後は、ペーパーを使い余分な水分を切る。これで半熟イクラの完成です!
鮨かの流半熟イクラの握りの美味しさ!
ネットリ濃厚な半熟イクラに負けない、鮨かのの旨味溢れる〝飯尾系シャリ〟との相性はバツグン。
切り立ての温度の高いシャリを使い握りに仕立てます。
ホロッとほどけ、お口の中にイクラごはんが広がります。
濃厚な旨味にきっと驚かれる事でしょう。
これからの季節、水産品の得意なスーパーにイクラの原料である筋子が店頭に並んでいる事もあるでしょう。
そんな時は鮨かののレシピを参考に、半熟イクラの仕込みにチャレンジしてみて下さい。
思ったよりも簡単に仕上げる事が出来ると思います!