【小田原産直便通信】旬は春から初夏。相模湾小田原地魚カイワリが始まりました!
2022.4.11 旬の美味しいもの
鮨かのが契約するこだわりの小田原地魚紹介第3集!
4月中旬を迎え、小田原漁場での魚種のラインナップは変わってきています。
桜を連想させる色合いの〝真鯛〟〝春子鯛〟〝金目鯛〟。
冬の〝平目〟がピークを過ぎ、太刀魚が絶好調。
そして、今回特集する〝カイワリ〟
聞いた事すら無い方も多いかと思いますが、上質な〝カンパチ〟の様な旨味を持ったとても美味な小田原地魚です。
また、握りとしてカイワリを扱う鮨店は、日本全国でもあまり多くは無いかと思います。
【カイワリ】
漢字では、〝貝割〟と表記する事が多いです。
貝を割った様な魚体のフォルムが名前の由来とか。
色々な説が有る様です。
小田原でのカイワリの旬は、春から夏。
豊洲市場では、あまり見かける事の無い比較的ローカルな魚です。
鮨かのに入荷する〝選り抜きカイワリ〟の仕入れ値は中クラス。
味は、シマアジに似ており、知る人ぞ知る玄人好みの魚かと思います。
細かなウロコがビッチリと付いた選り抜きのカイワリ。
身には張りがあり、シットリとしています。
鮨かのでは、魚の熟成はあまりしないのですが、このカイワリは寝かせて旨味の出るタイプ。
締めて3日目からが食べ頃を迎えます。
程よい旨味と爽やかな甘味が余韻を残すカイワリ。
小肌の仕込みと同じ様に、軽く塩じめ。のち、お酢に潜らせます。
程よく脱水され、身にお酢による締まりを加えます。
赤酢のシャリとの相性も良く、心地良い歯ごたえもある。
握りとしての完成度が高い一貫かと思います。
爽やかな旨味のカイワリの握りに合わせる日本酒は、50℃位にお燗した純米酒が合いそうです。
カイワリが鮨かのに入荷する期間は短く、機会も多くは無いと思いますが、旬の小田原産カイワリ。
ぜひ味わってみて下さい!