天然の!まいたけ求めて山奥へ!鮨かの秋の味覚!舞茸狩りにチャレンジ!

秋の味覚の代表格!力強い天然の舞茸は段違いの美味しさでした!

9月も中旬を過ぎ、一気に秋が深まるころ。

毎冬スノーボードバックカントリーでお世話になっている、山の案内人。

原絃二郎氏にガイドをお願いし、群馬県の〝とある場所〟にキノコ狩りに行って来ました。

 

https://www.mori-yousei.com/blank

↑群馬県片品村のバックカントリーガイド〝森の妖精〟ホームページです。

 

私たちにとって、キノコ狩りは去年に続き2回目の体験です。

去年は岩魚釣りandキノコだったので、本格的なキノコ狩りは今回が初めて!

 

〝キノコ狩り〟と聞くと、どこかノンビリとしたピクニックの様な雰囲気も感じられますが、その実態はどういうものなのか。

 

今回も〝栃木のレジェンド〟こと、柏倉裕司氏と共に山に向かいました。

鮨かの〝初めての本格キノコ狩り〟体験のレポートで御座います!

 

もくじ

 

天然の舞茸とは⁉︎

 

↑登山道ではない、山道を歩く。その大変さを初めて知りました。

 

今回のキノコ狩りの1番の目当ては〝舞茸〟

 

スーパーなどでは、比較的安く購入出来るキノコの代表かと思いますが、天然の舞茸はとても貴重なもの。

豊洲青果市場でも、時期になるとたまに見かける〝天然舞茸〟はとても高価なものです。

 

舞茸探しのポイント!

 

↑イガグリが至る所に落ちてます。手をつくと痛いです!

 

舞茸はミズナラの木の根元に出現するそうです。

 

山と身近な生活をしている人たちは、

どこにミズナラの木が有って、どのミズナラの木に大きな舞茸が出るか、まで予想出来るそう…

 

そして、土に埋まっていて見えない部分。

半径1m位にはミズナラの根っこが広がっています。

その埋まっている根っこの樹液が有る所に舞茸は〝出る〟そう。

そんなポイントを頭に入れ、舞茸を探して行きます。

 

↑巧くカモフラージュしている舞茸。目を凝らさないと見逃します。

 

ミズナラの木はたくさん有れど、舞茸はなかなか見つかりません。

先行者に採られて、株だけ残ってるのもかなりあります。

その先行者は、舞茸をその場所で〝採った〟事を悟られない様に、木の幹皮で切り株を隠していたりします。

 

キノコは菌類ですので、湿った環境で良く育ちます。

そのため、晴れが続くと出現しずらく、雨が降った直後は先行者が舞茸を狙って山に入っている。

我々の様にキノコに合わせて休日を取れない者は、見つけるのがなかなか難しい模様です…

 

山中では、スズメバチや熊と出くわすリスクも伴うそう…

とても大変な〝キノコ狩り〟です…

 

キノコ狩りの注意点。

 

↑美味しい所だけ食べてます。器用ですねぇ。

 

登山道と違い、道なき道を枝や岩を掴みながら登ります。

ちょっとした登山よりも体力の消耗が激しいです。

 

この時期はイガグリもたくさん落ちています。

急な登りで滑って手をつくと、トゲが刺さり、イテテテテッ!って事に。

 

その栗を熊が器用に実だけ食べています。

あの大きな手で小さな栗の中だけ食べるとは、凄いですねぇ。

 

我々もなかなか舞茸が見つからず、いつしか栗拾いに笑。

 

ミズナラの下から2m位までをチェック。有りました!

 

何とか少し舞茸をゲット!

根本からそっと捻って採った舞茸は、木の葉のクッションと共に籠に入れて、崩れない様に持ち運びます。

 

籠に入れる事にも意味があるそうです。

歩行のショックで籠の隙間から菌を地面に落とす。

そうする事で次のキノコが生えやすくする。

素晴らしい循環ですね。

キノコを採る時も、根こそぎ採るのではなく、根っこを少し残しておく。

また、キノコは収穫した時、直ぐに砂などをブラシを使い掃除します。

この掃除によっても、菌をその場に残してくる。という事です。

山に対する優しさです。

 

↑白いキノコは〝山伏茸〟と言います。

 

この日は、稀に見るほど大きな〝山伏茸〟が収穫出来ました。

その〝山伏茸〟は、間違って予定ルートを少し外れた場所に出ていたのです。

間違ってルートを外れなければ、その〝山伏茸〟との出会いは無かった訳です。

山の神さまに呼ばれたのでしょうか。

 

↑崖の様な場所を進みます。

 

山の中でお昼ご飯を食べて、ひと休み。

舞茸を探す事に集中してるので、結構疲れている事に気付きます。

そしてキノコを探しながら、ずいぶん山奥に入って来ている事も、改めて感じます。

崖の様な所を慎重に歩き、下山を開始しました。

 

今回の収穫は!

 

↑今回の収穫です!初めてにしては上出来かな。

はい!今回の収穫です!

舞茸は、まずまずでしょうか。

山伏茸が質も量も素晴らしい!

他には、コツコツ集めた栗。

たまご茸が少し。

初心者にしては、大満足な収穫でした!

 

鮨かの流!舞茸の食べ方!

 

↑水で洗うと香りが飛ぶそう。ブラシで丁寧に砂を落としました。

 

ありがたく収穫したキノコです!

気合いを入れて食べてみたいと思います!

 

まずは豊洲市場内にある、普段〝マカナイ〟でお世話になっている〝鳥藤〟にて上質な鳥肉を仕入れました。

収穫した舞茸を全部使い、舞茸ご飯を仕込みます!

 

舞茸の味を堪能したいので〝油揚げ〟は、あえての無し。

無農薬コシヒカリを温泉水を使い羽釜で炊き上げました!

 

↑少しのオコゲが出来る位の強火で炊き上げる!

 

天然の舞茸は、食感、香り、味わい。

そして、自分が採って来た。という満足度。

実に感慨深いものがありました。

鶏肉の旨味が合わさり、溢れる旨味を持っておりました。

 

舞茸の収穫は多くはなかったのですが、お客様にも少しだけおすそ分け出来ました。

喜んで頂けて嬉しく思います!

 

そして、シャキシャキした食感と豊かな香りを放つ山伏茸。

こちらは冷凍が効くので、スープの具材として活躍してくれました。

 

秋のキノコ狩りを体験して。

 

山道を歩きキノコを収穫する。

それは、想像以上に大変な事でした。

 

でも労力をかけた分、キノコを見つけた時。食べた時。

買って来たキノコとは全く違う、有り難みがありました。

少しでも、自然の循環を体験出来て良かったです。

キノコ狩り。癖になりそう!