【鮨と日本酒ペアリング】今が旬‼︎小田原産寒ヒラメと神奈川銘酒いずみ橋を合わせる‼︎

唎酒師の資格を持つ店主 鹿野亮が選ぶ‼︎日本酒ペアリング第9弾‼︎

ジンワリと旨い寒平目といずみ橋を合わせると⁉︎

〝鮨かの〟が契約する小田原漁場で冬に旬を迎える魚の代表のひとつ。〝平目〟。〝寒平目〟と呼ばれたりします。

肉厚な平目は、舌ざわりが良く奥深い味わいが有り、王道の鮨ネタとも言えますね。

そんなヒラメに合わせる日本酒は、小田原漁港と同じ神奈川県で造られる〝いずみ橋〟

首都圏ではわりと有名な銘柄ですかね。キレが良いので、魚との相性が良いんです。

今回は、白身の握りの王様的な存在である〝ヒラメ〟と〝いずみ橋〟のペアリングについて少し掘り下げてみたいと思います。

もくじ

小田原産直 平目について。

 

↑ピッカピカなヒラメ。丁寧に扱われている証拠です。

 


魚にとって栄養が豊富な相模湾で水揚げされる〝ヒラメ〟。

身質に力があり、新鮮な時はモチロン。寝かせて旨味を増しても美味しい白身魚の代表的な魚種のひとつです。

鮨かのが仕入れるヒラメは、重さ1.5キロ以上の大型。厚みもあり、エンガワも大きいです。

 

鮨かのヒラメの握り

 

↑白身の握り代表格なヒラメですよね。

 

鮨かのでは、少しの脱水と、旨味をプラスさせる目的で、昆布じめにして握ります。

ヒラメのシットリとなめらかな食感は粒のたったシャリと良く合います。噛み締める度に美味しさが増してきますね。

食べていて安心感のある一貫かと思います。

 

神奈川銘酒いずみ橋 恵 青ラベルとは⁉︎

 

↑地元にこだわった〝恵シリーズ〟

 

神奈川県海老名市に蔵を構える〝泉橋酒造〟。

今回特集する〝恵 青ラベル〟は、地元 海老名産山田錦を100%使用する、強いこだわりを持った造りになっています。

地元農家さんと一体となって造られるこの〝恵シリーズ〟の発売は、20年ほど前だそうです。

さまざまなブラッシュアップを経て今の形に辿り着いた事でしょう。

 

スペックは、精米歩合58%。アルコール16度。純米吟醸。2020BY。

爽やかな旨味とキレの良さが特徴です。

 

ヒラメの握りといずみ橋 恵を合わせる‼︎

 

 

ほんのり温かいシャリで握りにされた〝ヒラメ〟は噛み締めるほどにシャリと合わさり旨味を増してゆきます。

そして合わせる〝いずみ橋〟は、65°から70°のいわゆる〝とびきり燗〟。

高温に温める事により、冷やの時には隠れていた旨味が出てきます。柔らかさも増し、まるでお吸い物を飲んでいる様な味わいです。

弾力のあるヒラメの握りを、いずみ橋の熱燗が寄り添う様に口の中でまとまり、旨味を増して喉もとに流してくれます。

そしてスッとキレてくれる。

いずみ橋は食中酒として、とても優秀だと思います。ヒラメ以外にも色々なネタに合わせられる1本だと思います。

 

まとめ

 

握りとして完成度の高いヒラメの握りは、ヒラメ、赤酢のシャリ、ワサビ、煮切り醤油。全てが合わさり完成されています。

そして完成度の高い日本酒のペアリングは、〝おまかせ〟コースの醍醐味だと思います。

 

ストーリーを持った組み合わせを楽しんで頂けたらと思います‼︎