【鮨と日本酒ペアリング】小田原直送冬の真鯛と冬に美味しい俵雪を合わせる‼︎
唎酒師の資格を持つ店主 鹿野亮が選ぶ‼︎日本酒ペアリング第8弾‼︎
こだわりの極上真鯛と限定酒 俵雪を合わせると⁉︎
秋に漁れる真鯛の事を〝紅葉鯛〟なんて呼んだりします。ちなみに春は、〝桜鯛〟。
縁起も良く、味も良い。なんとも〝めでたい〟日本を代表する魚のひとつです。
契約する〝小田原漁港〟でも極上の真鯛が水揚げされ、鮨かのに入荷します。
透き通る旨味の〝真鯛〟と限られた時期でしか入手出来ない〝俵雪〟を合わせると、どんな相乗効果が生まれるのか。
今回はこの組み合わせについて、少し掘り下げてみたいと思います。
もくじ
小田原直送 真鯛について。
小田原から届いたピカピカに輝く丸々とした真鯛。ウロコがバッチリと付いているのは、丁寧に扱われた証拠です。
荒波な環境で育つ極上の真鯛には、骨折の跡と言われる〝鳴門骨〟と呼ばれるコブが有ります。
今回の真鯛にもモチロン有りました。旨さの証です。
上質な身質もさる事ながら、頭や骨からはとても味が良いダシが取れます。コチラはコースの合間にスープとしてお出ししますね。
真鯛の握りについて。
水分抜きと、旨味をプラスする目的で、軽く昆布じめにした真鯛。
心地良く、なめらかな舌ざわりと雑味のないクリアな味わいです。そして奥からはジンワリと昆布の様な深い旨味。
小田原で漁れる魚の特徴なのですが、とにかく上品な旨味を持っているんです。魚が食べているモノが良いからだろうと思います。
山形銘酒 俵雪とは⁉︎
山形県鶴岡市〝羽根田酒造〟創業は(1592)だそうです。とても古い歴史を持ってますねぇ。
こちらには、〝羽前白梅〟という定番商品が有ります。
今回特集する俵雪は、時期ごとに限定で出荷される、濾過をしていない原酒。現場の蔵で飲む味にもっとも近い味わいになっているそうです。
スペックは、原料米は山田錦と地元産出羽きらりのブレンド。アルコール16°。精米歩合50%。の純米吟醸生原酒。
綺麗な旨味を持っていて、食中酒に最適。お燗から冷やまで飲み方を選ばない万能選手です。
小田原産真鯛の握りと俵雪を合わせる‼︎
程よい弾力を持つ嫌味が全くない真鯛は赤酢のシャリとの相性も良く、噛みしめる程に旨さを増します。
そして、45°ほどに温めた俵雪を合わせる。
すると、俵雪の優しい旨味が、真鯛の握りと合わさり旨さを増して喉もとに流してくれます。
ほのかに温かい握りと日本酒のコンビネーションはバツグンです。寄り添うだけでは無い旨味の相乗効果があります。
鮨に日本酒は基本的に合わせ易いのですが、探していくと、ドンピシャに合うものが有るんです。コレは楽しいですよ‼︎
まとめ
小田原の真鯛は、コンスタントに入荷する訳ではありません。月単位で入らない事もよく有ります。
けれど、そこがまた面白い所なのかな。とも思うんです。
その時に水揚げされた魚を楽しむ。これが産地直送の醍醐味。季節を楽しんでもらえたら。と思います。
また、俵雪は2月頃に仕込み米を〝つや姫〟に変えたバージョンが販売されます。コチラも楽しみにお待ち下さいませ‼︎