【鮨かの酒蔵訪問記】イタリア番外編!エトナ山の麓に広がるワイナリー I VIGNERIを訪れる!
造り手の想いに触れる酒蔵訪問記 番外編
伝統製法によるワインは大地の力溢れるエトナ山の麓で造られていた!
令和8年6月。イタリア マルケ州にあるアスコリピチェーノでの出張を終えた私たちは、その後シチリア島を巡りました。
山が好きな私たち。シチリア島に行ったらエトナ山を見ずには帰れません。
ヨーロッパ最大の活火山である標高3300mを超えるエトナ山。
今も噴火を繰り返すエトナは空港のあるカターニャや、綺麗な街並みで知られるタオルミーナからも良く見る事ができ、この辺りのシンボル的な存在となっています。
火山の存在は、農業の面でも大きな役割を担っており、良質なオリーブ、ナッツ、果物が盛んに育てられています。
広大な大地。噴煙を上げる山。爽やかな潮風。
世界有数のワイン産地として知られるシチリア島のワイナリーとは一体どんなところなのか。
造り手の想いに触れる旅の始まりです!
もくじ
I VIGNERIってこんなところ。

私達が訪れたワイナリーの名は〝I VIGNERI DI SALVO FOTI イ・ヴィニエーリ・ディ・サルヴォ・フォーティ〟
日本語に直訳すると、〝サルヴォ・フォーティとその仲間たち〟みたいな感じ。
写真中央の黒いTシャツの人がサルヴォさん。その筋では有名な人です。
1435年頃から始まった、この辺りの伝統的な製法を、サルヴォ・フォーティさんが現代に復活させたワイン造りをしているそうです。
〝ギリシャ人と共に地中海に伝わり、ローマ人によって改良された。〟
そんな壮大な歴史があるのです。

ブドウ畑はカターニャから北に車で30分、エトナ山の東側の標高400m〜900m位の所に広がっています。
土壌にある時を経た火山性物質は、栄養素を豊富に含んでおり、水はけがよく、ブドウ栽培との相性が良い事。
また、火山の裾野の緩やかな斜面が、理想的な畑の地形となっています。
元気に育つブドウたち。

I VIGNERIでは周辺で採れる栗の木を使い、ブドウの木の枝を広げる様に育てる〝アルベレッロ仕立て〟という手法が使われています。
火山地質は土が薄いので、木の高さを低くし効率よく栄養を行き渡らせ、強風からも守る事が出来る特徴もあります。
ブドウの木が一本一本独立して立っている様子は、日本のそれとはちょっと違いますね。
ブドウ畑には、坂だったり、道が狭かったりで、重機が入れられない為、手入れや収穫は全て手摘み。
そこではネコちゃんやニワトリやアヒルが元気に歩き回っていました。

カッリカンテ、ミンネッラなどの白ワイン向けのブドウ。
ネレッロ・マスカレーゼ、ネレッロ・カプッチョなどの赤ワイン向けの土着品種が主に育てられています。
畑を彩る植物たち。

完全自然派なI VIGNIERIのブドウ畑には沢山の植物が元気に育っていました。

爽やかな風味のモッサモサローズマリー。虫除けにも役立っているのかと思います。

こちらはもさもさセージ。ワイルドに育っています。

鮮やかなチェリーが実っていました。パクパク食べれちゃう美味しさでした。
蔵の中に移動して。

ブドウ畑から少しだけ離れた場所にある蔵内を見学します。
収穫したブドウを蔵まで運び、その後の作業まで、効率良く作業出来る様にブドウ畑から仕込み場まで、山の緩やかな勾配を使った下り坂になっています。
考えられた構造です。

最初のステップ。ブドウを搾る作業場です。
大部分では曹搾りですが、一部のワインには足踏みブドウが使われています。
石でブドウを潰す手法も。

アンフォラと呼ばれる搾ったブドウを寝かせておく壺の様な物が地下に埋められています。
これで発酵を進めます。

まるで洞窟の様な道を歩き、貯蔵庫へ。
夏でもひんやりした、静かーな所です。

トンネルを抜けた先には貯蔵庫。たくさんの樽が置かれています。
その先には瓶詰め場、出荷場があります。
とても効率の良い造り。

大試飲会の始まり。

リビングに移動して大試飲会の始まりです。
サルヴォ・フォーティさんの想いを聴きながら(イタリア語なので何を言っているのかは分かりませんが…)色々なワインをティスティングさせて頂きました。

中には20年くらい熟成された赤ワインや、足踏みブドウ仕込みもありました。
美味しい事は当然として、どんな場所でどんな人たちがどんな風に作っているのか。
それを知ってから飲むワインは特別な味がします。

エトナ山麓にはたくさんのワイナリーがあります。
そのワイナリーはシステム化され、リスクが少なく生産効率の良い仕込み方をしている所が多いそうです。
そんな流れとは逆の、昔ながらの手作りワインがここから生まれていました。
少し値段は高いけど、こだわりによる美味しさがギュッと詰まった特別なワイン物語を感じられた出来事となりました。

ワイナリー見学を終えて。
ワイナリー見学を終えた私たち。
その後打ち上げ?お食事会?近くにある地元食材が食べられるQuadro Archiクアトロアーチというお店に向かいました。
ここはサルヴォ・フォーティさんオススメのお店。
入店してみると、ガッヤガヤの超満員。観光客向けではなく地元の人たちが集う所でした。
メニューの幅は広く、サラダ、ピザ、パスタ、メインまで揃っています。

合わせるワインはモチロンI VIGNIERI。
白ワインから始まり、しっかりした熟成された赤まで。
それぞれを地元ローカルフードと共に味わう時間を過ごしました。

ミネラル分を含んだワインは地中海のイワシとの相性バッチリ!
ジビエにはフルボディ赤がドンピシャでした!

日本で買えるI VIGNIERI

そんなI VIGNIERIのワインたち。
ネットで検索してみると日本でも数軒の酒屋さんで手に入れる事が出来ます。
地中海最大のシチリア島で想いを込めて造られているI VIGNIERI
今の日本酒事情とも良く似た背景が有る事を知れました。

