天然の!舞茸求めて山奥へ!鮨かの!3度目のキノコ狩りにチャレンジ!
山を趣味とする鮨かのが今回体験するのは幻と言われる天然舞茸探し!
今年の夏も暑かったですね。
〝暑さ寒さも彼岸まで〟とはよく言ったものです。
酷暑がひと段落し、紅葉が始まる頃、山では舞茸の季節がやって来ます。
今回の主役である天然舞茸は、希少価値がとても高く、市場では1キロあたり約1万円という高値で取引されています。
そんなレア度から、山で舞茸を見つけた人は喜びのあまり、踊りだしてしまう程との由来から〝舞茸〟という名前が付いたそうです。
鮨かのが天然舞茸を探すフィールドは、群馬県利根郡片品村の〝とある場所〟
冬になるととても雪深く、バックカントリーとしてスキーやスノーボードで滑れるため、私達にとって馴染みのエリアなのです。
地元の人でも知る人は少ない、ダート道の様なガタゴト林道から入山し、歩きやすい尾根上を利用して山を登ります。
この日は9月の連休明けだったので、その前日までたくさんの人が入山していた事が予想されていました。
その事から、もっと奥へ、脇へ行かなければ舞茸は見つからない可能性が有りました。
市販品とは比べ物にならない豊かな香りと強い食感。極上の舞茸ご飯を食べるため!
クマ対策の鈴を腰に付け!虫除けスプレーを体に吹き付け!気合いを入れて!いざ入山!
もくじ
舞茸はこんな所に生えている!
キノコを求めて行く道は、登山道ではない山道。
土の上に落ち葉が詰まった山肌は、とても険しく少し歩いただけで息が上がります。
枝を掴んで斜面を登り、大岩をよじ登ったり、けもの道を使わせてもらったり。
時には川もザブザブ渡ります。苔の生えた石はとても滑り易く緊張感が増す一瞬ですが、乗り越えて先に進みます!
舞茸は〝ミズナラ〟や〝コナラ〟〝クリ〟などの決まった木の根っこ周辺に生えるので、まずはその木を探します。
そして!歩き始めて30分も経たないウチに大量の舞茸を発見!
ギュッと詰まった舞茸はズシッと重く、この木だけで約1kgの天然舞茸が採れました!
幸先よし!
天然舞茸はカモフラージュがとても得意で、見事に周辺の木や葉と同調してます。
注意深く観察しながら山を登る事は、体力をとっても必要とします。
疲労からキノコを探す集中力は、初心者には4時間位しか保ちません。
帰り道でも体力を使うので、ある程度収穫したら休憩し、引き上げる決断を下します。
舞茸狩り時のマナー
採った舞茸はその場でブラシを使い、土などのゴミを取り除きます。
そうすると舞茸の菌がその場に落ちて、再び舞茸が発生し易くする目的も含まれているのです。
採れた根元の周辺には舞茸の赤ちゃんが居る可能性があるので、無駄に歩き廻る事はしません。
慎重に踏まないように調査します。
キノコ狩り時に腰に巻き付けるカゴにも意図があります。
歩くたびにキノコの菌が振り落とされ、山に帰る。という優しい気持ちも含まれているのです。
舞茸を根こそぎ採る事もしません。
株や根っこを少し残こしたり、小さいものは採らないで大きくなるのを待ちます。
他の人に採られても、それはそれ。
同じ思いを持つ人や、山に優しく。です。
舞茸の
山の恵!大切に頂きます!
下山にも体力が必要!
不安定な足元や急斜面と対峙するキノコ取りは相当な体力を必要とします。
休憩をキチンとはさみ、川のせせらぎを聴きながらゆっくりランチやおやつを楽しみながら山の時間に身を委ねます。
ここからは山で撮れた綺麗な写真を少しご紹介します。
もしかしたらクマの引っ掻き傷でしょうか…
冬眠を控えたクマが活動するフィールドに自分たちがお邪魔している事を忘れてはいけません。
人と比較すると、木の大きさがよく分かりますね。樹齢100年を超えているのでしょうね。
じっくり観察してますね。
立派なたまご茸が収穫出来ました!お味噌汁に入れて楽しみます!
色々な種類のキノコ(雑キノコ)のシーズンがこれから始まるそうです。
木のおウチからひょっこりと。アートなキノコちゃん。(毒キノコ)
下山後のひと仕事
山から降りた後は、ブラシやナイフを使い舞茸のお掃除です。
想いを込めて優しく。丁寧に。
その際に出る欠片にも舞茸菌は含まれているので、優しく山に帰します。
今回の収穫はコチラ!狙いの舞茸が大漁でした!
勝因はシーズンのピークに行けた事。
そして周辺の山でトレイルランニングの大会が開催されていた為、キノコ取りの人達が来ていなかったのでは⁇(あくまでも予想です。)
舞茸は思いのほか重量があるので、重ならないように。湿らない様に通気を良くして葉っぱをクッションがわりにして優しく包み持ち帰りました。
舞茸取りを終えて。
採れたての舞茸は力強くパリッとした食感と、まるでポテトチップスの様な何とも芳しい香りがあります。
鮨かのでは、クエと共に蒸してお椀ものとして絶賛ご提供中!皆様に楽しんで頂いております。
またマカナイとして端材を使った舞茸ご飯やお味噌汁を楽しみました。
年間を通し、ごく僅かな期間しか味わう事が出来ない〝山の恵み〟
それを通して、食材に対する優しい気持ちも頂く貴重な体験となりました。