長野県上田市より〝和田龍登水〟を醸す‼︎和田澄夫氏がご来店されました‼︎

 

先日、長野県上田市にある日本酒蔵の蔵元である和田澄夫さんがお見えになりました。

 

もくじ

 

和田龍登水との出会い

 

【和田龍酒造】

代表銘柄は〝和田龍登水(わだりゅうとすい)〟

こちらの日本酒との出会いは、2021年に43才という若さでお亡くなりになった酒屋、

「革命君」こと齋藤哲雄さんからのご紹介でした。

齋藤哲雄さんは【小さな酒蔵応援団】と自らうたい、

その名の通り小さな蔵だけど旨い酒、首都圏の大きい酒屋では取り扱っていない日本酒を発掘して扱われていました。

小さな酒蔵は、知名度を上げる事に苦労するんです。

和田龍登水もその1つです。

 

蔵元兼杜氏の和田澄夫さん

 

一人で造る日本酒‼︎

 

和田さんは、お一人で和田龍登水を造ってらっしゃいます。

正確には、上田市のお隣の千曲市にある親戚の蔵(長野銘醸)に日本酒のタンクを置かせてもらい、そこで一人で造っているのです。

周りには長野銘醸のお酒を造る杜氏や蔵人が居ますので、色々意見交換などはしているそうですが、ご自身のブランドとしては、和田澄夫さんお一人。

和田龍酒造の歴史

 

鮨かのも何回か上田まで足を運んでいます。

現在上田市にある和田龍酒造は、〝元・日本酒蔵〟です。

 

 

昭和20年頃の国策で、沢山あり過ぎた日本酒蔵を集約しています。

和田龍酒造もその1つで、周辺5蔵程が1箇所にまとめられました。

その際に国に預けた和田龍酒造の醸造免許が実は返納されていたそうです。

 

時が経って、集約した蔵が解散、和田さんは自身の上田市の蔵で酒造りを再開しようとしたところ…

免許が無い!という事態に(醸造免許は人では無く所在地におります)。

そんな時、親戚である長野銘醸さんに声を掛けてもらい、今に至ります。

現在は千曲市で造って、上田市の蔵は事務所と、製品の日本酒の管理・出荷などを行なっています。

 

鮨かので飲める和田龍登水はコレ‼︎

 

そんな和田龍登水のお味は、

アルコール度数がやや低めの15度。飲みやすさを持った純米酒です。

 

 

鮨かので扱う〝和田龍登水〟は、長野県が開発した原料米〝ひとごこち〟の無濾過、生、原酒になります。

この酒米のひとごこちは、長野県東御市で米作りをしている人気農家「謙太郎米」のひとごこちを使用してます。

 

そして面白いのが、大体の蔵は【無濾過・生原酒】などの〝スペック〟をラベルに明記します。

が、和田龍登水のラベルを見ると、どこにも書いてない。和田さんに「何故ですか?」と聞くと、

「書くスペースが無いから」笑。

また、和田澄夫さんの日本酒は少量生産の為、行き先が全て決まっています。

その日本全国30数軒の卸し先の酒屋さんを知っているので、消費者まで和田龍登水の魅力を伝えてもらえる事が出来る人達だから、との事です。

なんだか良いですね。

 

 

話を戻して、この〝原酒〟ですが、通常日本酒の原酒はアルコール度数が17〜8度と高くなります。

が、和田澄夫さんは15度を狙い発酵を止めます。

飲みやすさを出す為ですね。

これがクイクイ進む理由です。

 

和田龍登水に合わせる握りは小肌‼︎

 

鮨かので日本酒ペアリングコースを提供する時にアルコール度数は気にする点の1つです。

店主の好みで、鮨かのには生酒、原酒系が多く有ります。

アルコール度数17度前後が続くと、飲み疲れる事もありますので、その中で15度の日本酒が出ると飲み易いんです。

和田澄夫さんのお酒の味わいはとても優しいので、更に飲み易いです。

万能タイプなのでどのタイミングでも出せるお酒です。

特に合うな、と思ったのは小肌の握りです。

 

 

酸の強い日本酒ではないのですが、不思議と合うんです。

ずっと冷やでお出ししていましたが、最近は燗にすると旨味が増幅する事に気付き、燗でも提供しています。

燗にすると、優しい甘味が増してまろやかに。

旨い酒は、冷でも燗でも両方旨いんです!

 

まとめ

 

当日は和田澄夫さんにも燗でお出ししました。

鮨かのの握りと和田龍登水の燗。

造り手ご本人にもご満足頂けた様でなによりです!

また、その日両隣に居合わせた常連様も一緒に和田龍登水を。

蔵元の隣でその日本酒を飲むなんて、とても贅沢な体験ですね!羨ましい!

 

和田龍登水は、季節ごとに〝新酒〟〝秋あがり〟なども飲む事が出来ます。

そちらも楽しみでなりません‼︎