岩魚を求めて山奥へ‼︎〝鮨かの〟尾瀬にて渓流釣りにチャレンジ‼︎
〝鮨かの〟の夏は晴天率が高い‼︎今回は天然の岩魚釣り。人生初の渓流釣りであります‼︎
冬山でいつもお世話になっている山のガイド〝森の妖精〟の原絃二郎さんに渓流釣りガイドをお願いしました。https://www.mori-yousei.com/blank
場所は尾瀬沼の玄関口。
〝尾瀬〟というと、大体皆様よく見る写真、平地の木道を水芭蕉を見ながら散策って感じかと思いますが、それは〝尾瀬ヶ原〟です。
尾瀬沼は歩くと1周2時間程掛かる大きな沼。こちらの水が尾瀬ヶ原に流れています。
〝尾瀬ヶ原〟と〝尾瀬沼〟は歩くと5〜6時間程離れています。
大清水という所まではマイカーで。大清水からマイクロバスに乗り約10分。一ノ瀬という所からスタート※尾瀬沼への登山道はここからスタートです。
今回は登山道へはいかず、沢へ降り、片品川の源流へと向かいます。この片品川はゆくゆくは関東を流れる利根川へと合流する川です。利根川の最上流部とも言えますね。
一ノ瀬は標高1420メートル。夏でも日陰は涼しく川の水は冷たいです。虫除けも兼ねて長袖長ズボンという服装です。
まずは、マイカーの駐車場で竿扱いの練習から。
私、渓流釣りは勿論、釣りもほぼやった事がございません。
渓流釣りで使うテンカラ釣りとは、竿・釣り糸・毛針だけで成っています。
日本の狭い川幅に適しているシンプルな日本伝統の漁法だそうです。
リールは使いません。糸をしならせる様に毛針を目標に飛ばす。しならせ投げる。慣れてくるとコレが楽しいのです。
コンパクトにピュンピュンと竿を回します。早く上手く投げられる様になりたいなぁ。
そして、いざ入山!
登山道とは違う為、
道なき道を沢づたいに歩きます。
写真はカノの先を歩く柏倉氏。
今のところは勇ましい姿‼︎
(高所恐怖症の為長持ちはしませんが…)
いきなり急な崖を降りる‼︎
アドベンチャー感たっぷり‼︎
川沿いは高低差も有ります。
足元に気をつけて‼︎
鳥の囀りと川のせせらぎがBGM。
なんとも癒されます‼︎
岩魚とは、字のごとく、岩が大好きだそうです。
エラを使い岩を歩く事も出来るとか。
カノチームも大きな岩を乗り越えながらポイントを目指します。
結構な運動量。日頃のトレーニングが肝心‼︎
現場には当然の様に大きな滝も。
シャワークライミングの様に
ガンガンバシャバシャ登っていきます‼︎
岩魚の目は上を向いています。
その目で水面に来たあらゆる物を捕食します。
虫は勿論、大きい岩魚になると、
蛇や小動物も食べるそうですよ!凄い!その為、近づいてきた人影にもとっっても敏感。岩魚釣りが難しい訳です。
そして、なんと‼︎
ワタクシ一投目から
岩魚ちゃんを釣り上げました‼︎
この神々しいまでの岩魚をご覧あれ‼︎
岩魚ってサケ科なんですねぇ。
確かに体つきがサケだ。
氷河期の生き残りとも言うし。
がぜん興味が湧きました。
餌ではない毛針。←今回はガイドの原さんお手製。裏の家のニワトリの毛で作った毛針!
人工物で釣り上げる楽しみを初めて知りました。
岩魚が可愛いく見えてきます‼︎
〝鮨かの〟が魚を仕入れている豊洲では活魚は包丁を使い締めますが、
山で岩魚が釣れた場合は〝デコピン〟です。
岩魚のオデコめがけデコピン‼︎
何発が繰り返し気絶させるのです‼︎
コレは命を頂く為の大切な処置なのです。
感謝の意を込めてデコピンします‼︎
釣れた岩魚は持参した保冷袋に入れ
後ほど大切にいただきます‼︎
岩魚を求め上流へ上流へ。
岩魚はとても敏感な為、釣れるのは下流から登って来た時のみ。上流から近づいた場合は岩魚が散って釣れません。
人影を見つけられただけで逃げてしまうそう。
気づかれない様に忍び寄る。
そこから釣りは始まっているのです。
知らず知らずのウチに結構進んで来ました。
持って来たオヤツやおにぎりを食べながら。
非日常を満喫しております。
大きな岩の上を歩く。
こんな場所で釣れる岩魚はゴールド色だそう。
環境に合わせて進化しているのですかね。
顔を拝見してみたいです。
岩魚って、イワナと一括りにされがちですが、
〝エゾイワナ〟〝ニッコウイワナ〟〝ヤマトイワナ〟など何種類かに分けられるそうですね。
これからその辺も勉強していきたいと思います。
釣りにはかなりの集中力が要ります。
午後になると疲労している自分に気付きました。
結局この日の当たりは3人合わせて、
私の最初の一投目のみ。
14:00を過ぎるとメンバーの集中力が途切れてきた事と、下山に向かわなければいけないので、今回の釣りは終了‼︎※先ほども書きましたが下りでは釣れません。
唯一釣れた岩魚で鮨を握る事にしました‼︎
アウトドア鮨!
この日のメインイベントでも有ります。
この為にまな板・ナイフ・シャリを持って来たのだ‼︎
綺麗な身質ですね。こう切り身を見ると鱚の様にも見えて来ます。
憧れの岩魚鮨。氷袋に保管していた岩魚は程よく冷たい。大切なのは食品としての温度。ぬるい切り身ではダメなのです。
あと、骨と皮もちゃんと持って帰って来たので、多めの油をフライパンに敷きパリパリ骨皮せんべいに。
命に感謝です。
そして、今回の岩魚に日本酒を合わせるならこちら!
今回は味では無く食材と日本酒をストーリーで結びつけてみました。
釣りでお邪魔した片品村のお隣。
群馬県川場村に日本酒蔵がある
〝水芭蕉〟純米吟醸 ひやおろし。
口に含むと華やかでフルーティーな味わいと
熟成によるしっかりとした米の旨味。喉ごしはスッキリ辛口です。
8月も終わり頃になるとこの辺りの朝晩は「ひやっ」とします。
冬に仕込んだ酒が春〜夏をすぎ、
外がひやっとした頃まで寝かせて出荷するので
秋酒のことを〝ひやおろし〟と言います。
半年程寝かせて円やかになった味をお楽しみ下さい。
因みにこちらの蔵は米畑に囲まれた場所に蔵がありますが、鮨かのではその米をシャリとして使っています。
同じ群馬県武尊山系の湧水で仕込んだ酒に育った米。合わない訳がないですね‼︎
さて、人生初の渓流釣り。
今まで夏は登山ばかりでしたが、釣りの世界ももっと深く知りたい欲求が出てきました。
栃木の柏倉氏は釣りの翌日には道具を揃えるほど‼︎
9月中旬で禁漁期間に入ってしまいますが、
来春スノーボードの季節が終わると同時に釣りのシーズンに入っている事でしょう。